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ラダーシステム


LADDER SYSTEM

キャリアプラン

じぶんに合ったキャリアプランをデザインする

 当院では、日本看護協会の提唱するクリニカルラダーシステムおよびマネジメントラダーシステムに準拠した教育を採用しています。各段階でメニューが細分化され、臨床の看護技術の熟達度に応じて教育内容を決めています。各段階で必ずジェネラリスト研修が実施され、実践だけでなく理論や倫理観など、効率的かつ着実に総合的な臨床看護能力を学び、身につけることができます。  また、このラダーシステムは必ずしも一本道というわけではありません。あなたが思い描く理想の看護師像、ワーク・ライフ・バランスの志向などに合わせて、自分でキャリアプランをデザインしてみてください。実際にそれぞれのルートを辿って、日々研鑽を積んでいる先輩ばかりです。

クリニカルラダーシステム

クリニカルラダーの各段階に応じた臨床実践能力を身につけられるよう、段階的な研修プログラムを提供しています。特に、看護過程やマネジメントについては、それまでの経験や学びを活かして、積み重ねていくことのできる研修を企画し、年間延べ1,200名前後の看護師が参加しています。
 さらに、当院の専門看護師・認定看護師による研修も実施しており、質の高い看護を実践するために必要となる知識を習得できる研修が企画されています。

レベルI
1~2年目

目標

  1. 専門職業人としての自覚を持つ
  2. 基本的看護技術を習得し、看護を提供する
  3. 新人指導計画表に沿って日常の基本的な看護業務ができる
  4. 指導を受けながら患者の個別性に応じた看護を提供する
  5. 医療チームの一員としての自覚を持ち行動する
  6. 患者の生命、人権を尊重した行動をとる

ジェネラリスト研修

  1. 新人看護職員研修
  2. リフレッシュ研修
  3. ME 機器研修
  4. BLS 研修
  5. フォローアップ研修
  6. コミュニケーション基礎編

先輩の声

レベルII

目標

  1. 自己の能力開発に責任を持つ
  2. 受持ち患者に責任を持って看護過程を展開する
  3. 自己の課題を明確にして、課題達成への取り組みをする
  4. 組織、部署の目標を踏まえて成果責任を果たす
  5. 患者参画型看護を提供し患者満足を高める
  6. レベルⅠの看護師に対して、能力開発を支援する

ジェネラリスト研修

  1. 看護過程Ⅱ研修
  2. リーダーⅠ研修
  3. 実施指導者研修
  4. リスクマネジメント
  5. 感染管理
  6. 看護記録の研修

先輩の声

レベルIII

目標

  1. 所属部署内での看護実践のモデル役割をとれる
  2. 目標管理においてリーダーシップを発揮する
  3. 対象者のレディネスに応じた人材育成をする
  4. 自己の関心テーマを持ち、看護を探求する

ジェネラリスト研修

  1. 看護過程Ⅲ研修
  2. リーダーⅡ研修
  3. 事例検討(ベナー看護論)
  4. 教育担当者研修
  5. リスクマネジメント
  6. 感染管理
  7. 看護記録の研修
  8. リフレクティブ研修(1 年コース)

先輩の声

レベルIV

目標

  1. 創造性と刷新性を持った看護実践ができる
  2. 看護部内で求められる横断的役割をとれる
  3. 専門領域について継続的に学習し、実践・指導ができる

ジェネラリスト研修

  1. 院外講師・専門看護師・
認定看護師によるスペシャリスト育成研修
  2. 看護管理研修

先輩の声

教育体系図

先輩インタビュー

梶原 里紗(2年目)

現在のコース
「ありがとう」にやり甲斐を。

クリニカルラダーレベルⅠを取得するにあたり、入職してからの1年半、基本的看護技術の習得を目指すだけでなく、部署での看護の専門性を高めるため院内研修にも参加しました。

私の働く病棟は外科病棟であり、患者さんの状態は日々変化していきます。脳神経外科には、意識障害があり自分で訴えを伝えることができない患者さんもいます。そのような方とコミュニケーションを取る時は、できるだけ相手の立場で考えるよう意識しています。自分の考えと患者さんの思いが一致した時は、患者さんやそのご家族から「ありがとう。」と言っていただけることもあり、心から看護のやり甲斐を感じます。

1年目の最後に行われるフォローアップ研修では、1年間の自己の看護について新人同士で振り返りを行います。1年前と今の自分を客観的に比較することで、これからの課題が明確になるだけでなく自己の成長を実感することができ、それが自信へとつながりました。また同期と悩みを共有することで仕事に前向きに取り組め、また同期と語り合うことで自己の看護観について考える良い機会になりました。

”チーム看護”が私の成長を後押ししてくれる。

部署では、1人で解決できないことは先輩に指導やアドバイスをしていただいています。また、”チームの一員”であることを自覚し、自分の意見を発信しながらスタッフ一丸となり、患者にとって最善の看護の提供を目指して頑張っています。

これから次のレベルへのキャリアアップを目指し、院内外の研修に参加し専門的な知識技術の学習を継続し能力の向上を目指します。また個別性の高い看護を行い、自分本位の看護にならないよう、患者さんにとって必要な看護を日々考えながら看護実践を行い看護師として成長していきたいです。

池内 理子(3年目)

現在のコース
聴く・観る姿勢で患者さんと向き合う。

 私は現在、耳鼻咽喉科・歯科口腔外科の病棟で勤務しています。病棟では、呼吸をする、食べる、話すなど日常生活に必要な機能に障害をもつ患者さんが多くいます。初めて気管切開をしている患者さんと関わったときは、どのようにコミュニケーションをとれば良いかわからず、患者さんの伝えたいことがわからない、もどかしさを感じました。しかし、関わっていく中で、身体症状からだけでなく患者さんの身振り手振りや表情、生活の様子を観察することによって、どのようなニードがあるかアセスメントを行い、患者さんの本当の思いに近づくことができると感じました。チームの中で先輩看護師に相談し、そのような患者さんのニードを理解し、ケアが行えたときに患者さんから「ありがとう」のことばを受け、気持ちが通じ合えたときの喜びは大きいです。患者さんの尊厳を守り、個別的な看護を行うためには、患者さんの発信しているどんな情報にも聴く姿勢・看る姿勢を持ち、患者さんと向き合うことが大切であると学びました。

リーダーシップ・メンバーシップとは何か。

 また、今年私はリーダーⅠ研修に参加しました。研修ではリーダーの役割を学び、リーダー役としてロールプレイを行うことによって、さまざまな課題に対してどのように解決するかを考えました。その後、実際に病棟でのOJTを通じて、リーダーシップ・メンバーシップとは何か考え、チームの中での自分の役割を意識できるようになりました。チームの一員として自分にできることは何か常に考え、看護の質を向上するためには一人ではなくチーム全員が同じ目的に向かって協働することが大切であると学びました。看護部理念のもと、患者さんに安全・安心な看護を提供するためには、リーダーとして必要な知識や技術、思考力や予測力がまだまだ不足しているので、これからも学び続けていきたいです。

荒木 庸輔(5年目)

現在のコース
コミュニケーション。患者さんと”共に”解決する。

 私は大学病院に就職して、5年目になります。現在、腎臓外科・泌尿器科の病棟で働いています。外科病棟のため、手術等で時間に追われる毎日ですが、患者さんと接する場面1つずつを大切にしています。患者さんと共に問題を解決していけるようコミュニケーションをとり、患者さんやご家族の意思を尊重し、個別性のあるケアや観察ができるように心がけています。 病棟では中堅の立ち位置になり、2年間続けて感染担当者として役割を発揮しています。リーダーとして病棟全体の感染管理の問題点やその対策を考えることで感染対策の実践と根拠を持ってメンバーに指導を行うことができていると実感しています。

病棟全体で新人さんを育てられる雰囲気づくり。

 さらに、今年度より実地指導者として新人指導を行っています。後輩の看護師を指導する中で、後輩の成長をより身近に感じることができ、後輩と共に学びながら働くことは自分の成長にもつながっていると感じています。また、病棟全体で新人さんを育てようとする雰囲気のある職場であるため、新人さんが焦らず確実に看護技術や日々の業務を習得していけると思います。私は患者さんが入院生活を行う上で、少しでも自宅での生活に近い環境を提供したいという思いがあり、そのために思いを表出できる関係性を作ることが必要だと考えています。新人さんにも単に患者さんの病態や症状をみるだけでなく、患者さんと話をして、その際に感じた喜びや楽しみを大切にして、看護を行って欲しいと伝えています。今後も私自身自己研鑽に努め、日々の業務だけでなく、病棟のマネジメントについても考えながら、看護師長、教育担当者とともに新人さんが安心して仕事が行える環境をつくっていきたいと思います。

苗代 麻希(7年目)

現在のコース
研修を活用し着実なステップアップ。

 私は新卒後この病院に入職して7年目です。現在は病棟の中堅看護師として日々仕事に取り組んでいます。当院では自分のレベルに見合った研修を受講できる点が魅力的です。看護過程Ⅱの研修では先輩看護師の指導のもと、看護展開をしていく中で様々な考え方について学ぶ事ができ、自分の考え方に幅を広げる事ができました。また、個別性のある看護実践につなげる上で、情報収集を十分に行うことが自己の課題であると認識できました。研修後、受け持ち患者さんの自宅退院に向けて自宅の状況や、不安な事、今後の希望など研修での学びを活かして情報収集に努めました。退院後、自宅で問題なく生活を送ることができていると報告を受けた時、非常に嬉しかったと記憶しています。それと同時に看護師は患者さんやご家族と関わる時間が多くあるからこそ、入院中の看護師の働きかけが患者さんの今後の生活に大きく関わるという責任を感じました。入院時から退院を見据えて患者さんの満足度が高まるような看護提供ができるようこれからも日々努力をしていきたいです。

 新人さんには、患者さんとの信頼関係を築くことのできる看護師になれるよう学びを深めていってほしいです。私は、信頼関係を築くためには患者さんとのコミュニケーションはもちろんですが、患者さんの病態・今までの生活について・退院後どのような生活を希望しているのかなど患者さんの断片的な面だけではなく、全体像をアセスメントし関わることが大切だと感じています。そのためには、マニュアルに沿った行動や患者さんへの言葉づかいや姿勢、研修で学ぶ様々な知識や技術等が重要です。入職時からの学びを着実に積み上げることで、患者さんから信頼の得られる看護師に近づけると思います。

平岡 怜子(14年目)

現在のコース
チーム全体が”寄り添う看護”であることが、わたしの誇り。

 私は腫瘍内科・血液内科病棟に所属しており、化学療法や緩和ケア、造血幹細胞移植など、主にがんと向き合う患者さんへの看護を行っています。多くの人が入退院を繰り返し、病気と向き合いながら生活しています。そのため、退院後の生活や社会復帰を見据えた看護が求められていると実感しています。さらに、私は造血幹細胞移植後の合併症や晩期障害などの相談窓口として設立された、LTFU外来(Long Term Follow Up )の看護師としての役割を担っています。身体面・精神面のサポートはもちろんですが、相談を受ける中で社会資源などについての知識不足を痛感することもありました。病院のサポートを受け退院支援・在宅療養支援についての研修にも参加し、自己のスキルアップにつなげる機会を持つことが出来ています。

 日々の看護実践の中で、患者さんからのさり気ない話の中にその方の生きがいや望みを知るきっかけがあると感じ、患者さんに寄り添う時間を多く持ちたいと日々努力しています。特に、私の病棟では笑顔でかかわる雰囲気がチーム全体にあり、寄り添う看護を大事にしながら働けていることを誇りに思っています。

 地域で過ごす患者さんの姿を思い描きながら看護を行い、当院に入院して良かったと患者さん・ご家族の方に思っていただけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

上野 広見(17年目)

現在のコース
患者さん個々に応じた看護を、多職種で協働してチーム医療を実現。

 私は、当院に勤務し、担当した患者さんとの関わりの中で、がん看護に興味を持つようになりました。現在の日本では、2人に1人ががんに罹患する時代となっており、がん診療連携拠点病院である当院にも、多くのがん患者さんが入院されています。患者さんは、がんが疑われた時点から疾患に対する不安を抱き、また治療を受けていく過程においては、疾患に対する不安や疾患による症状に加えて、手術・放射線療法・化学療法といった治療の有害事象による苦痛とも戦いながら入院生活を送っています。入院し治療を受けている患者さんへの看護を通して、患者さんが、疾患をどのように受け止め、どのような思いをもって治療に臨んでいるのか、また疾患や治療による症状をどのように感じているのか、どのような生活を送っていきたいと考えているのか、といったことを、患者さんの言葉で語っていただけるようにコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

 私が勤務している耳鼻咽喉科・頭頸部外科・歯科口腔外科の病棟では、気管切開術を受けることによりコミュニケーションに障害を来す患者さんや、治療の有害事象で咽頭部の痛みを自覚し思うように話せない状況になってしまう患者さんが多いです。そのため、患者さんが思っていることを、自身のことばで語っていただくことの大切さを再認識しながら、日々勤務しています。その中で、私たちの行った看護が、患者さんにとってどうであったのか、リフレクションを行いながら、患者さんの意思を尊重し、個々に応じた看護が提供できるようにしていきたいと日々思っています。また、病棟では、緩和ケア係を担当しています。疾患による症状や治療の有害事象による身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアル的苦痛といった全人的苦痛の緩和に向けて、緩和ケアチームやMSWなど、多職種と協働してチーム医療が提供できることを目標にしています。

木本 幸子(23年目)

現在のコース
”いま、その人にとって何が大切なのか”を、看護にも、人材育成にも。

 私は内科(消化器、内分泌、腎臓、膠原病)、ICU、心臓血管外科、教育支援室で新人看護師の支援を行うことなどを経て現在、消化器内科・外科の病棟で勤務しています。専門的な資格を持っているわけではありませんが、慢性疾患看護、急性期看護、周手術期看護の経験を通じて、たくさんの患者さんと関わってきました。その中でうまくいったことや思い悩んだこと、また先輩から指導を受けたことや自分が指導する立場を経験して学んだことが現在の私の看護実践に通じていると思います。

 現在の病棟では、慢性疾患の初期から末期までの患者さんの看護を通じて、疾患とともに生きること、その患者さんの家族も含めて関わることの大切さや難しさを感じています。治療の各段階で患者さんにとって何が大切なのか、倫理的な問題に悩むことも少なくありません。そのような時は、スタッフとのカンファレンスや、医師・コメディカルとの情報共有を行い、患者さんや家族の支援ができるように努めています。その際、相手の考えを聞いたうえで自分の考えを伝えるコミュニケーションのあり方についても、振り返ることが多いです。

 院内研修では、研修の運営に携わっています。研修生がグループワークを通して個々の課題を明らかにし目標が達成できるよう、マネジメントしています。

 自己の理想は、患者さんを「病気を患った一人のひと」として捉え、その人にとって今何が大切なことなのかを考えられる看護師であることです。そのために、今後も日々の経験を学びに変えながら継続的に学習し、自分の看護を深めていきたいと思います。また、自分の経験から学んだことを人材育成に活かしていきたいです。