当院は、県内唯一の大学病院として、高度先進医療の開発と提供という役割を担っています。看護部は、「私たちは、患者さんの意思を尊重し、思いやりのある看護を提供します」という理念を掲げ、患者中心の看護の提供と、看護の質改善、医療チームメンバーとの協働、地域貢献を基本方針としています。
看護体制は、パートナーシップ・ナーシングシステム(PNS)を導入しています。日々の業務を2人で行うことで、患者さんの状態把握や必要な看護について、多角的にアセスメントするとともに、ベッドサイドではニーズに即応するなど、患者さんにとって安心、安全な看護の実践を目指しています。
患者さんの意思を尊重するためには、一人一人の看護師の倫理観が重要です。また、看護の質向上に取り組むための論理的で柔軟な思考力、医療チームメンバーと協働するための役割認識と自律した行動力を重視し、教育体制を整えています。
新人看護職員のローテーション研修を導入し、1年間で複数の領域で看護実践を行うことにより、1つの部署では得ることのできない幅広い臨床実践能力の獲得を目指しています。また、クリニカルラダーシステム・マネジメントラダーシステムを構築し、レベル別の研修を充実させ、あらゆる段階のキャリア開発を支援しています。特にクリニカルラダーレベルⅢの段階へステップアップを図るための研修は1年間かけてじっくり行っており、その後の専門看護師や認定看護師、看護管理者へのキャリアの選択につながっています。 ライフサイクルの様々な段階の看護職が、協力し合いキャリアを継続できるように、「お互い様精神」で助け合う組織風土の醸成に取り組み、多くの子育て世代が働き続けることができています。
お互いを思いやり、ともに学び、一人一人が「自分らしさ」を大切にして、看護職というキャリアを一歩ずつ進められるように支援する組織でありたいと考えています。
大分大学医学部附属病院 看護部長
冨永 志津代
当看護部では、定期的に病院見学やインターンシップを実施しております。 実施日やお申し込み期間などは、該当ページよりご確認ください。